「人と人のつながりで造ることができた酒。そのつながりがもっと広がり、もっと深まるような酒にしたい」
弥彦産の米で、弥彦の桜から分離した酵母で、弥彦の蔵元で醸造し、弥彦の書家がラベルを作る─「農業から醸造まで全量弥彦産の酒をつくろう」を目標に、弥彦酒造・越後中央農協弥彦支店・酒屋やよい・書家 田中藍堂・農家の方々、弥彦に生きる人々と立ち上がったプロジェクトです。
米は古代米「愛国」を減農薬・無科学肥料で栽培し、弥彦酒造で醸造、最後に弥彦在住の書家・田中藍堂氏がラベルを手掛けています。酵母は弥彦山頂に1本のみ自生する「弥彦桜」の花びら・樹皮より純粋分離培養した清酒酵母「東京農大弥彦桜5号」を使用しています。
彌彦愛國は少しずつ賛同くださる方の輪が村内外で広がり、10年を超える取り組みとなりました。2018年から弥彦酒造のある地区の生産者団体さんが酒米・愛國の栽培に立ち上がってくださり、新たな絆が生まれようとしています。
「愛国」は東の「亀の尾」西野「神力」と並び称されるジャポニカ米の三大品種。明治中期に生まれた品種で玄米が円粒、炊飯米は釜ぶえをし、いもち病に強く、不良環境下で安定した多収を得やすい品種であることから関東地方を中心に広く普及しました。昭和初期に全盛期を迎え、戦後に衰退した極めて長命な品種でした。「愛国」は明治時代の条件に適応した品種であり、現在の稲作環境には適さず、明治期の背丈の高い稲は伸びすぎてみな倒伏してしまうなど、余分な管理がともないます。しかしそれだけ苦労を重ねても挑戦するに値する「愛国」に、現代の酒造品種にはない魅力があるのです。
新潟県作物研究センターに保存されていた「愛国」の種子10gを農協がわけてもらい、稲苗に育て上げました。その種籾を麓二区の1反の田に植え、古代米「愛国」は現代に息を吹き返したのです。
それを弥彦酒造が熟成した純米吟醸酒に仕上げ、「愛国」の名にちなみ、『彌彦愛國』と名付けました。
自然豊かな黄金色に実った稲穂を金色の田んぼで表現し、その田んぼから育ち、収穫された酒米「愛国」から酒を生み出すことにより、弥彦村民の人々が生まれ育った国(ふるさと)を今一度、慈しむ心を育てていくこと。さらに村外の人々には弥彦を訪れ「彌彦愛國」と出会うことにより、悠久なる長い歴史をもつ弥彦の地で「こころ」を感じて欲しいとの願いを込めて書かれています。
農業から醸造まですべて弥彦産でつくられたお酒。
古代米「愛国」を純粋に味わっていただくため、純米吟醸で醸し出しました。味はふくよかで芳醇な旨みと独特な酸味をもち、飲み飽きしない辛口酒に仕上がっています。手造りで仕込んだお酒はその年々の米の特徴が表れています。毎年醸し出す新酒をどうぞお楽しみください。
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人は誰しも歳をとります。このプロジェクトを立ち上げた有志はいつまでも健在ではありません。「この子たちにこの酒造りを遺したい」そう願うようになりました。
地元有志の酒ではなく、村の文化として、子どもたちの時代にも引き継ぎたい。
例えば、今年生まれた子どもたちが成人する20年後にも地元産の酒で祝えるように。
その想いから、彌彦愛國の超・長期熟成に挑戦します。毎年一定量を熟成保管し、この村を背負う子どもたちが大人になる時に村で祝う、村人の絆を子どもたちへと伝えるサイクルをつくるための資金をクラウドファンディングにて募集させていただきました。
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